「君主論」読書感想

君主が国民をうまく扱うには、優れたリーダーシップが必要だ。
資本論で登場した資本家も労働者をうまく扱う必要があった。
職場で部下をうまく扱うためにもリーダーシップが必要だ。
ではリーダーシップとはどういうものが望ましいのか。
昔から読まれ続ける本にはその理由があるということで、君主論を読んでみた。
君主論を読めばよきリーダーに必要な資質が見極められるかと思ったが、そんなに甘っちょろいものではなかった。
そこで、視点を変えて自分を一つの国、君主だと思って読んでみることにする。
なるほど、自分と他人の付き合い方で考えてみると、君主論も役立ちそうだ。
君主論が書かれたのはイタリアがまだ統一されていない時代のことだ。
混乱の時代における、国のまとめ方、君主のあり方が君主論にかかれている。

君主論で述べられていること

部下に自由に話させてはならない。
自分が必要な時に必要な分だけ話させる。そして私が決めなければならない。
部下の意見に流されるような君主は必要ないということだ。
よその国を吸収するなら、よその国の君主のちからを残してはいけない。
根絶やしにしなければらない。
そうしないとすぐに膨張して、自分の敵になりかねない。
自分の軍が最強である。他国の軍を借りるなど金の無駄でしかない。
壁を作るかどうか、国の内部を統一したいなら壁を作るべきで、国の内部が十分統一されているなら壁は必要ない。

自分に置き換えると

私は自分がバラバラになりそうだ。
君主論を活かすならば、自分の中で生じた意見を必要なときだけ耳を傾けるようにするべきなんだ。
湧き上がってくる感情に流されているだけでは君主が、脳が疲れてしまう。
必要なときだけ、聞けば良い。
親から言われたことや、他人から言われたことを自分の中にとどめ過ぎてはいけない。
絶えず新しい方向に挑戦していかなければならない。
他人の領地が自分の中に残っていると、いざというときに戦えない。
いざというときに誰かに助けてもらおうと貢いでいてもしょうがない。
自分の強くしなければ、時間を泥棒されるだけだ。
自分を強くしたいなら壁を作るべきで、十分自分が強くなったら壁を取り払って外と交流すれば良い。

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