哲学ってそもそもなんだろう。
いきなり専門書を読むのは気が引けるので、このあらすじとイラストで分かるシリーズを読んだ。
とっつきにくいジャンルは漫画版→画像多め→専門書という具合に着手している。
本書では多くの哲学者が紹介されている。
例えばニーチェはツァラトゥストラや、道徳の系譜を書きましたよ。
それぞれの本にはこんな特徴がありますよ、というとてもざっくりとした内容が記載されている。
この本は図鑑みたいな感じだ。
興味が惹く人物がいたらその人の本を読んでみてほしいという具合だろうか。
哲学者をさっぱり知らない私にはちょうどよい本だった。
ニーチェの項にかかれていた、強者に虐げられる弱者が、強者に抗うために道徳的観念を持ち出し、弱者は善であるが、強者は悪心を持って善人を虐げていると思い込んでいるという設定である。
私もそうかもしれない。詳しいことは道徳の系譜にかかれているそうなので、そちらを読んでみることにする。
弱者にとっては、強者を悪人に仕立て上げてしまったほうが手っ取り早い。
虐げようとするなんて悪心の為せる技だ。怒声を上げて、他人を服従し、自分が正しいと思い込み、弱者を私を手玉に取ろうとしている。
はて、弱いからそう思うのだろうか。囚人と看守役に分けた場合、看守役はどんどん囚人への暴力をエスカレートさせていくという。
強者に祭り上げられたものがどんどん悪人になるのか、私は弱いものでいたいから、弱者をやっているのか。
私は悪人になりたくないと思う。悪人とはなんだろう。
強者が悪人でないと分かれば、自分も強者になれるのかしら。
「あらすじとイラストでわかる哲学」読書感想
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